共生社会フォーラムは大きく2つのプログラムに分かれています。

コース①

一般参加可能な基調講演やトークプログラム

障害のある方の演奏などによるパフォーマンスやトーク、基調講演では共生社会の実現に向けて先駆的に取り組みを推進する実践者からお話をうかがいます。講演では、日本の障害福祉の父と言われる「糸賀一雄」の思想と実践についてまとめたNHK番組のプロデューサーよりお話をうかがいます。
*1日目14:30までのプログラムにご参加いただきます

コース②

共生社会における語り部等養成研修

津久井やまゆり園事件を契機に、福祉に携わる人々の資質や対話のあり方が問われています。この研修では現場で職員を指導・助言する立場にあり共生社会の基本理念を語り広める「福祉支援語り部」を養成する第1分科会、福祉分野に関心を持つ学生や福祉職新任者の方を対象とする第2分科会に分かれてのグループワーク研修を行います。
*2日間すべてのプログラムにご参加いただきます

受講要件

コース①

どなたでもご参加いただけます。

コース②

2つの分科会に分かれます。
それぞれの要件は以下の通りです。

<第1分科会>福祉職従事者

福祉職や教員および行政職としてとしておおむね5年以上の現場経験を 有し、職場で中堅職員、管理者等として職員を指導・助言する立場にある人。研修を経て共生社会の基本理念を職場内で実践し、語り広めること が期待できる人で、所属の施設・事業所、社会福祉協議会、社会福祉法人 経営者協議会、学校長・教育委員会、自治体等から推薦された人。

<第2分科会>学生・新任者

在籍する学部等を問わず、福祉に強く関心がある大学生等。または、福祉施設・事業所等に就職しておおむね数年以内の新任者や内定者。

タイムテーブル(例)

タイムテーブルは、会場ごとに多少の差がございます。

1日目

10:00 – 10:05

開会あいさつ

10:05 – 11:00

表現活動

障害のある方による演奏やダンスなどのパフォーマンスをご覧いただきます。開催回によってはご本人や支援者の方から創作に関するお話などもうかがいます。

11:00 – 12:00

基調講演

開催回により以下のいずれかのお話をうかがいます。

「かけがえのないいのちの発信~福祉の思想の伝え方~」
植草学園大学教授/毎日新聞客員編集委員 野澤 和弘 氏

「いのちに意味がある ~私たちは何を大切にしてきたのか〜」
認定特定非営利活動法人 抱樸 奥田 知志 氏

13:00 – 14:30

講演

NHKスペシャル「ラストメッセージ この子らを世の光に」
日本放送協会(NHK)チーフプロデューサー 牧野 望 氏 (番組制作者)

「ラストメッセージ この子らを世の光に」
日本初の公的福祉施設「近江学園」設立に尽力した糸賀一雄と彼を支えた池田太郎や田村一二らについて紹介。障害のある子どもたちと寝食を共にし、生き生きと暮らす糸賀や職員たちの姿を記録した当時のフィルムに映るのは、まさに「福祉」の原点と言える。

14:30 – 17:30

グループワーク研修①

(第1分科会「福祉支援語り部」グループ/第2分科会「学生・新任者」グループ)

いずれの分科会でも福祉の思想・普遍的価値の共有を目的として、基調講演や映像&トークプログラムを題材に、個人の内面に向き合うワークとグループディスカッションを行います。

2日目

9:30 – 12:00

グループワーク研修②

(第1分科会「福祉支援語り部」グループ/第2分科会「学生・新任者」グループ)

第1分科会では、やまゆり園での事件を題材に、“生きる意味のない命がある”“障害者は社会に不幸をもたらすだけ”という考えに同調する意見に返す言葉をもつためのワークを行います。第2分科会では、社会福祉法人西宮市社会福祉協議会の職員でNHK Eテレ「バリバラ」の出演などで知られる玉木幸則氏とともに、“そもそも障害とはなんだろう?”をテーマに率直に語り合います。

13:00 – 15:30

グループワーク研修③

(第1分科会「福祉支援語り部」グループ/第2分科会「学生・新任者」グループ)

第1分科会ではグループワーク研修①や②を踏まえて、それぞれが自らの職場に戻って語りの場を持つことができるよう、メンターのサポートを受けながらアクションプランを作成します。第2分科会では、グループワーク研修②の議論を引き継ぎながら、玉木幸則氏とともに、“学生一人ひとりが抱える生きづらさ”を言葉にしながら、“福祉=幸せの追求”や“そもそも人が生きること”について、向き合います。

15:30 – 16:00

全体共有・講評/まとめ・ふりかえり/閉会あいさつ